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 2009年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 5月10日 鳥海山 伏拝岳

1000b付近より山頂方向

滝ノ小屋

滝ノ小屋付近より山頂方向

雲が切れて稜線方向 少し左に寄りすぎた

伏拝岳?

 予定では湯ノ台方面より千蛇谷と鳥海湖を周回し、条件に恵まれれば新山北面や月山森周辺で寄り道して遊ぼうと考えていたが、結果としては不安定な天候もあり希望通りには行かなかった。当日は標高差で3000b以上を滑るつもりで居ただけに、残念です。

【日程】 5月10日 天候:曇り
【山域】 鳥海山 伏拝岳
【ルート】 湯ノ台コース 伏拝岳往複
【装備】 板:BDリリック163 金具:TLTスピード
      靴:TLT4PROツアーライトテック
【データ】 滑降高度約1300b
       行動時間4時間15分 移動距離約12`

 放牧地を過ぎ、標高790b付近で残雪が現れたので、車を路肩に寄せて停めて出発の準備。天気予報のせいか他に車は見当たらない。5時35分、シールで歩き出す。

 雪面はデコボコで雪は固く汚れている。間もなくショートカットを交えながら下枝が邪魔な林間を進んでいくと切り開きに出合う。切り開きを辿り樹林帯を抜けると、風が強めで見上げる山頂方向は流れる雲の中だった。河原宿から上は雲の中で視界が悪く、ルートとなる雪渓の選択に迷ってしまう。時おり視界が得られる時もある。少し迷走気味だが、何とかノーマルルートを外さずに伏拝岳へと進行。

 一月前に作った足首の打身コブがようやく治りかけていたのだが、このコブが靴のシェル内側の出っ張りとインナーが擦れて薄くなった部分に当る。ガマンできない程では無いにしても、歩くペースは微妙に遅い。やはり上部の視界が無いのは辛く、日本海側からは次々と雲が湧き上がってくる、伏拝岳まで行けるかさえ怪しい雰囲気かなと、弱気。

 時おり雲が切れるのを頼りに雪渓を詰める。雪質もあり傾斜が出てきた辺りでクトーを装着。あまり期待はしていなかったが、固すぎず柔らか過ぎない雪質にクトーの爪の利きは良い。雪が切れた所で板を外し、薄い踏み跡を辿り外輪の縁を目指す。今日は残念だが伏拝岳で戻るしかないか。夏道の分岐から少し歩くと小ピークに出るが、山頂の標は見当たらない、8時50分

 さらに行者岳方向へと進むと風は強くなる一方で、間もなくUターンする。GPSを頼りに枯れ草の斜面を下ると板のある雪渓の末端に出た。あたり前の事だが少し感激。シールを剥がして滑降の準備。9時5分、滑り出す。

 視界が無いので慎重にショートターンを刻む。感覚的に急な斜面に感じるが、エッジに荷重すると確実に減速するので傾斜に問題は無いレベル。往路を忠実に戻る事にしてGPSの画面を確認しながらスローペースで下る。視界があれば飛ばせるのに、とも思うが、このような滑りも山岳スキーならでは。

 河原宿の辺りまで降りて来ると視界が広がり、雪も緩んでくる。雪質もありショートからミドルで快適に下降。この頃になると登ってくる山スキーヤーの姿もちらほら。短パンTシャツは下部では良いが上の方では着替えないと、いや短期決戦でそのまま滑り落ちて来るのかも。自分は暑くても下から着込んで行くタイプですが。ww

 樹林帯に入るとペースは落ちる。振り返る山頂方向は雲に覆われているが、登って来るスキーヤーは多い。鮮やかな新緑の眺めを楽しみながらゆっくりと板を走らせる。駐車地点まで戻り板を脱いだ、9時50分