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 2008年 山歩きの記録                        yamayama.s.
 11月8日 安達太良連峰 鉄山 (1709b)           

八幡滝の上流 滑が続く

霧降の滝

笹平より箕輪山

鉄山山頂

馬ノ背と矢筈森

【日程】 11月8日 天候:曇り
【山域】 安達太良連峰 鉄山
【ルート】 塩沢登山口より鉄山を周回
【行動時間】 3時間50分
【データ】 標高差約950b 

 塩沢登山口より鉄山方面を目指す予定で登山口へと向かう。少しは積雪があるかと期待感もあった。スキー場の駐車場で出発の準備、風が強く気温も低めだが稜線方向はどうだろうか。湯川沿いの林は紅葉が見事だが、周りには車が何台か停まっているだけで静かな登山口。10時40分、歩き出す。

 ゲレンデを僅かに歩いて林の中へ、いつもの泥道は比較的乾いていて歩きやすい。背の高い木が葉を落とした林の中には遅い紅葉が残り目を楽しませてくれる。三階滝が木々の間から見える辺りで登山ツアーの一団に追いつく。山腹を巻くように細く伸びる道も、谷から吹き上げる風に落ち葉が吹溜っているので足元に注意。

紅葉の名残

八幡滝

 11時20分、分岐から八幡滝に降り、沢コースを僧悟台に向かってみる。八幡滝は右手から簡単に登れる、怪しい雰囲気の鎖も下がっているし。滝を越すと滑が続き、フリクションを利かせて快適に歩けるが、落ち葉が多いので一応慎重に。20b程の緩い滑滝を巻いて上流に出るとまた滑が続く。間もなく霧降の滝に出合い写真休憩。

 滝を巻く感じで滝上付近に出て、道は僧悟台の分岐へと伸びる。滝上に降りるポイントに目印があった。霧降の滝の上も滑は続くようだが、源流部の藪が宜しく無いとか。僧悟台に出ると鉄山方向の主稜線の眺めが印象的で、いつもの眺めとはまた違う感じがする。山頂付近が白くなっているのを見ると、つい早足になってしまうのは何故だろうか。灌木の背が低くなり風が冷たい事もあるが。

 稜線が近くなり、気が付くと白くなっていたのは積雪の為では無く霧氷だった。見事なので移動しながら写真を数枚撮ってみる。箕輪山に寄る積もりだったが、風が強いので割愛。笹平を左折して鉄山へと進行。強風地帯の通過に備えてカッパ上を着用してみる。灌木帯を抜けると一段と風が強く、姿勢を低くして歩く。風上にお尻を向け、よたよたと横歩きするのでペースは遅い。

 12時45分、ようやく避難小屋に付いて一息。風下で様子を見るが、行くしかないか。鉄山山頂付近はさらに風が強く歩けた物では無く、低い岩に掴まり伏せて耐える。風の合間を見ながら、じりじりと下る。方角が変わると風は弱まるが時おりと突風が来るので油断できない。倒されて岩に頭を打ったら、ヤバイだろうな。

 廃道をくろがね小屋まで下っても良いが、そこまでするのもちょっと、ねえ。敗退って感じ。飛んでくる砂粒に目が痛む。矢筈森の分岐からから峰の辻までくれば天国のよう。くろがね小屋付近までくると登山者の姿もちらほら。金明水で給水休憩、13時35分

 後は湯川沿いに登山道を下るのみ。谷が深くなり道に落ち葉が溜まっている、足で蹴飛ばすと枯葉が風に舞い上がる。忍法使いか、古狸か、何か不思議な気分。屏風岩に寄ろうとしたら、また強風、突風?。登山口も間もなくなので一気に下ってしまった。14時30分、予定より少し遅れて出発地点に戻り。