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 2007年 山スキーの記録                       yamayama.s.
 5月29日 鳥海山           

祓川より

外輪の奥には月山

1450b付近

下降終了地点 湿原が点在する

登り返した七高山より祓川方向

 天候が良ければ気楽な山スキーを楽しめる五月の鳥海山。積雪は例年並程度あり、条件は良いと聞く。ただし、出かけるとなれば睡眠無しが必須条件となり、その辺をクリアしながら出かけてみた、のだが。

【日程】 5月29日  天候:晴れ
【山域】 七高山(2230b)
【ルート】 祓川→七高山→県境1350b付近→祓川
【装備】 板:TRABアエロ180+ダイナフィットTLTcomfort
     靴:スカルパF1
【データ】 行動時間 6時間55分 累計高度差 約2100b

 好天を期待できそうな本日、快適なドライブで車を走らせ祓川へと向かう。因みにフォレスターの燃費は1g14`とタイ記録。もうすぐ六月、祓川周辺の残雪もそう多くは無い。軽く朝飯を食べてから出発の準備。7時5分、板を片手に歩き出す。

 木道を対岸へと渡ってから板を付ける。ニヵ月近くもシール歩行をしていないせいか、始めのうちは歩きの調子も今ひとつ。夏道コースは部分的に灌木に隠れて不明瞭なので沢沿いに進む、所々に目印が付いている。下部では雪面が割れている所も有るが通過に問題は無く、高度を上げるにつれて条件は良くなる傾向。夏道よりも左手に回り込む様な印象。

 登りのトレースは無いが、行き止まりになれば戻るだけの事。時間はある。七ッ釜避難小屋を確認して先行者のトレースに合流。日差しは強烈で、ザックの中に有るはずのの日焼け止めクリームを探すが見つからず、バンダナで顔を隠してみる。サングラスのツルがあっけなく折れ、携帯を見ると液晶画面にヒビが、軽くショックな事。

 そんなこんなで手間取り、ついでにおにぎりを一つ頂いてみる。山頂近く、早くも登山者が下山して来るので登りのラインを修正しみる。速度の遅い落石が落ちてくるが危機感は無い。回り込むように山頂直下に着き、板を外して僅かに歩いて山頂着。9時10分、七高山山頂。

 新山と千蛇谷の眺めは良いが今回は見るだけ。疲労感もあり、山頂で少しゆっくりしてみる。県境方向の上ノ台方面に向かう予定だが、残雪の状況を見て行ける所までの予定。少し歩き、夏道の分岐付近より滑り込んでみる事に。滑り出しは雪面がフラットで快適だが、下るにつれて立て溝が出てくる。横に走るとガタガタ来るので、小回りで溝に絡むように低速で滑る。今の時期はどこもこんな感じでしょうが。

 唐獅子平小屋の赤い屋根がやがて見えなくなると、雪渓が迷路状になりルーファイが必要。GPSで地形は判るが残雪の状況までは不明。見当を付けて進むと次第に雪渓の幅が狭まり、最後は行き止まりとなった、9時55分。笹薮の先に小滝が落ちていて、その先には雪原が点在していた。滝を空身で下ってみようか。巻を試み藪の中に入ると何度も倒される、兼用靴の世界では無い。

 諦めて板を小脇に抱え、往路をツボで登り返す。迷路の入り口で再度板を付け、一つ隣の雪渓へ滑り込む、今度はダイジョウブ。しかし、突然藪が進路を塞ぎストップ。またツボで登り返す。風も無く暑い、気温は陽だまりで25度を越えているし。三度目の何とかで、また板を付けて隣の通路へ。豊富な融雪水の流れる湿原を横目に通過して間も無く、雪渓は藪の中に消えるように細く続いていた。

 板を置き、藪に埋まりがちな雪を繋ぎ下る。周辺の藪の中に小さな湿原が点在している。雪が消え、湿原に出て終了とする、10時40分。1,340b付近。倒れた笹の上でゆっくりする、居心地の良い場所です。先程の小滝が見える、水量豊富で下るも登るも手強い感じ。たっぷりと水を吸ったシールを板に貼り、七高山へと登り返す事に。

 眠気にふら付きながら歩く、昼寝するわけにもいかない。傾斜が増してくると山頂も確認できるが、周囲に微かなはモービルのトレースが点在している。左足の筋肉が痙攣しそう、山スキー筋は衰えてしまった模様。あと少しと頑張ったのが悪かったのか板を外して一息ついたら、ほんとに足が攣ってしまった。13時10分

 今までに無い痛みに左足を曲げられず、立ったまま暫らくじっとしていた。その内に少しはましになり、板の上に腰を下ろして大休止とした。七高山の山頂はすぐだが、歩ける状況ではない。先着の登山者に声をかけられるが、ヘロヘロで腰が立たないと言うしかない。20分程休み、滑る筋肉は違うという事にして滑降の準備。板を着けて滑り出す。

 大丈夫なの、と言った雰囲気のギャラリーに見送られ、ミドルターンで下る、速度もミドル。カッコ悪いので、さっさと下りたいのココロ。雪面が荒れてくると、何時もより多目の休憩を入れながらゆっくりと往路を下る。最後は推進を交えて駐車場前まで滑り込んで終了、14時
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