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 2006年 山歩きの記録
yamayama.s.
 8月2日 北ア 笠ヶ岳 (2897b)

錫杖岳

水場付近からの広サコ尾根と焼岳

穴毛谷の奥に槍ヶ岳

雷鳥岩からの笠ヶ岳

笠からの抜戸岳と播隆平

振り返る山頂は雲の中

穴毛沢と山頂方向

 以前から気になっていた山、笠ヶ岳。できれば沢を辿って山頂に立ちたいと考えてはいたが、日程と沢のレベルを考えるとかなり難しい。そこで今回、登山道を利用して日帰りの予定で笠ヶ岳へと出かけてみた。

 深夜に登山口へと向かう。途中、神岡の手前のR41で自動車事故による渋滞にはまってしまい、予定より一時間ほど遅れて新穂高に到着。スタートも遅れてしまい、松本経由で来ればと少し後悔。

 無料駐車場からミニサイクルで槍見旅館前へと移動。橋付近に自転車を置いて歩き出すことに、4時55分。距離的には短いので、駐車場から歩いても大差はないかもしれない。

 旅館裏の目立たない登山口より登り出す。歩きやすい道は快適に高度を稼げる、何となく楽勝気分で先を急ぐ。やがて沢の音が聞こえてくると最初の渡渉ポイントに出る。少し水量は多目の様だが、通過には問題は無かった。

 道は沢沿いに伸びていて快適だが、高度を上げるには効率が悪い。何度か沢を横断、突然目の前に錫杖岳の岩壁が現れた。錫杖沢へと下る、クライマーの踏跡のある分岐で一息いれる。汗が止まらんです。沢の水音が救いで、下りならば当然にパンツ一丁で水浴びしたくなる事でしょう。

 岩場の付近には幾つかの踏跡があり、沢近くの岩小屋は絶好のテントサイト。しかし、ボロボロのボルトが下がる岩と焚き火の跡、それに周囲のゴミに、あらら。原生林の中を辿るクリヤ谷のコースは緩やかな歩きやすい道が続き快適だが、日帰りで先を急ぐ身には少し気が揉める雰囲気。

 次第に傾斜が増してくると、道は大きくジグを切りながら進むようになる。横の移動が多い事と、片斜面に歩くペースは落ちる。休み休み進み、最後の水場と思われる沢で更にゆっくり休憩タイム。冷たい水を浴びてスッキリ。見下ろす広サコ尾根の下の蒲田川は意外と高度感がある。対岸の穂高連峰が大きいが、残念ながら遠望は今ひとつ。

 緩いスラブ状を快適に詰め、やっと尾根上。クリヤノ頭を巻いて雷鳥岩へ。ここは笠の眺めが良いので少し写真休憩、8時10分。クリヤ谷を下降するグループが休んでいた、結構下りに利用する登山者もいるようです。

 遠くに感じる山頂を目指して重い腰を上げる。既に足の筋肉はパンパンで足上げが辛い。山腹を巻いてコルを通過するが、濡れた岩が滑りやいので慎重に。疲れて立ち止まると目まいがするので、なるべく止まらずに進行。呼吸法が悪いのか老化現象か、両方かな。

 森林限界を越した岩場付近。何時の間にかコースから外れている雰囲気だが足場は安定している。暫らくして登山道に合流、簡易高度計は山頂まであと200bと表示しているが、はて?。

 ピークに出て、その先が山頂かと思っていたら、目の前には三角点が。珍しく大分狂っていた高度計でした。笠ヶ岳山頂、9時40分。急峻な穴毛谷側と対象的な西面、笠谷や小倉谷は快適なスキークルージングを楽しめそう、すぐ山スキーと絡めてしまう思考回路。

最後の水場、水もうまい

一人だけの山頂
 
 休んでいると空身の登山者が登って来て少し雑談。焼岳から槍、笠と馬蹄型に縦走してきた女性には、少しオドロキ。北アルプスの縦走路では話相手には事欠かないです。間もなく下り出し、小屋前でまた少し雑談。

 抜戸岳の分岐までは快適で、歩きやすく、雲は多いが眺めも良いし花もチラホラ。振り返る笠の山頂が大きい。杓子平へと下り出すと周囲にはお花畑が広がっていて種類も豊富。残雪の先には槍の穂先も見える最高のロケーション、そうは急ぐ事も無いか。少し荒れ気味の道を下ると、通行禁止の分岐に出合う。稜線から見ると近くに感じるが、下って見ると結構距離はある。

 杓子平から林道の登山口へと下る道は急な斜面のせいか、やはり横への振りが大きく効率は良くない。次から次から登山者は登ってくる、杓子平まで後どれくらいと何度も聞かれて最初は真面目に答えていたが、そんな時は「もう少し」と言うに限りますね。東北ではあまり聞かない話題です。それにしても風は無く暑い


笠ヶ岳山荘

左俣林道登山口

   ブナ林が現れて道も歩きやすくなってくると、沢床も近い雰囲気。登山口に降りて一息つく。帰りはロングドライブが待っているので、少し早足で林道を下ります。林道から見上げる穴毛谷は確かにスキー向きの谷で、人気の高さがうかがえるが、福島から日帰りするにはチト遠い感じ。小一時間程歩き、道端の引水で顔を洗い、スッキリしてから駐車場に戻った、14時

 GPSを持参したが、クリヤ谷付近でなぜか電源OFFとなってしまいログは取れませんでした。
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