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 2005年 山スキーの記録
yamayama.s.


雁戸山の奥には神室山や大東岳の山並み
 4月10日 蔵王連峰 熊野岳と雁戸山

雁戸山へ

八方沢

南雁戸山山頂

夏道の見える雁戸山

南雁戸山東斜面

不帰ノ滝と屏風岳

 熊野岳と雁戸山の間の県境尾根は穏やかな連なりを見せ、スキー滑降の楽しみは薄いが快適な尾根歩きを楽しめる様に思えた。

【日程】 4月10日  天候:晴れ
【山域】 蔵王連峰 雁戸山1485b
【ルート】 山形蔵王山頂駅より熊野岳を経て雁戸山を往複
【装備】 TRABシンテシ+ディアミール 靴:TR12
【GPSデータ】 移動距離約18`(スキー場除)
     行動時間5時間50分 登高高度約1,100b

 天候は下り坂なので早めに自宅を出発、山形蔵王温泉スキー場に向かう。蔵王のイメージとはかけ離れた最新型のロープウェイに乗り山頂駅へ。ここまでは順調。山スキーで訪れるのは初めてなので一息ついてから熊野岳を目指す事にする。

 ふと見ると、雪の窪みで小鳥がじっとしているのに気がつく。そっと捕まえてみるが元気が無い。周りの人たちは誰も忙しそうでそれどころでは無い感じ。時間が過ぎ、放してやろうとしたが、今度は膝に止まったまま動かない、死期が近いのか。困り果て、出口で暫らく動かずにいたら少し元気も出て飛んで行ってくれた。四十雀だろうか。

 9時15分、歩き出す。雪は固いので板を抱えて熊野岳へと登り出す。近くに見えたのはニセピークで勘違い、シールで歩いた方が効率は良い。山頂には寄らないつもりだったが、トラバースルートも荒れ気味なので山頂方向へと進む。

 40分程で山頂稜線に出る。近くに山頂の神社は見えるが、寄らずに板を付けて名号峰方向へと進行。夏道沿いに滑り、手頃な傾斜となるも雪はガタガタで固く荒れている。ゆっくり慎重に下り、尾根に乗ると雪も柔らかくなって滑り易い。湿った新雪が薄く積り滑りは良くない状況でも事前のホットワキシングの効果か、板は雪質の悪い中でも走ってくれる。

 名号峰への緩い登りはカニ歩きと推進でやり過ごしてピークへ、10時30分。雁戸山や不帰ノ滝、蔵王の主稜線の眺めが良い。この先は傾斜の緩い広い尾根を快適に下り遠くに見える雁戸山を目指す。快適尾根は調子良いが、やがて細くなるとウェーブのきつい雪庇のルートとなり、減速で慎重に越していく。一箇所板を脱いだ他は問題は無し。尾根の1200b鞍部付近はアップダウがあるが、シール無しで行ける所まで頑張ってみる。

 適当な所で諦め、シールを貼り10分休憩。頭の上を鳶が何羽か周回してる、俺は餌では無いぞ。八方沢対岸の蔵王ダムへと下るツアーコースが良く判る。登り出すと次第に尾根は広くなり、少し下枝が煩い八方平に出る。ここまで来ると気温は上がり風も弱く暑い。

 南雁戸山への登りは取り付いて見ると案外登りやすい。快適に雁戸山山頂着、11時55分。南から灰色の雲が広がり出しているが、展望は良好で鳥海山まで確認できる。双耳峰となる隣の雁戸山は雪の付が今ひとつだし気も向かないので、眺めるだけに。南雁戸山東斜面が適度な傾斜で落ちていて快適そうに見えるが、シールの状態と時間も気になり、こちらも眺めるだけに。

 後で地図を確認したら、東斜面は沢床まで400b程の落差があり意外でした、見た目は200b程度に見えたのですが。水を吸ったシールを剥がして滑り出す、山頂からのオープンスロープは快適でこのルート一番の滑りですが、良い斜面ほど終るのも早い。
避難小屋と雁戸山

 緩い斜面を流して避難小屋前を通過。大分前に寄った事はあるが、まさか山スキーで再訪するとは思ってもみなかった。尾根の1200b付近でシールを貼り登りにかかる。湿ったシールは張り付きが限界的に弱く、歩き方にも気を使う。シールでは登れないかと思った細い尾根も順調に通過、雪質もあるのだろう。

 間もなく名号峰を通過すると帰りの時間のメドもつく。気楽になりついでにまた休憩。厚着をしいるせいか汗の抜けが悪く、すぐに体が冷えてくる。気温は0度付近で温かいのですが。夏道の標柱やケルンを辿り、固い雪面とブッシュで荒れ気味のルートをくねくねと登高。

 1650b付近。熊野岳山頂稜線には向かわず、途中から山腹を大きくトラバースして山頂駅を目指す。歩きやすい所もあれば、沢形や樹林に小さく下ったり登ったりする。予想の通りにスンナリとは行かない。風を避けられるだけでも良い。15時5分、山頂駅。

 建物の中でゆっくり休憩20分。体が冷えてきて外の風が身にしみる。急いで板を付け、ほぼノンストップで10分もかからずに滑り落ちたが、体温は低いままで鼻水が垂れるばかり。15時30分
 
700b

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