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 2003年 山歩きの記録
yamayama.s.

しぎはらの山々日誌

<毛勝三山 猫又山/10月17日、18日>  

 以前に縦走した剣岳北方稜線が好印象を残し、北方稜線の先にある毛勝三山にも密かに期待する物があった。今回はようやく天候に恵まれ期待を胸に出かけたのだが・・・。  

17日 6時30分、馬場島の先、道路終点の駐車場に車を置いて出発。快晴の青空が広がるが、目の前の剣岳は雪で白くなっていて先の行程に不安がよぎる。いくつかの沢を横断し傾斜が増してくると峠も間近だ。

9時20分、ブナグラ峠。稜線が白くなった後立山の展望を楽しみ、ゆっくりと休憩を入れる。峠から急斜面を登り尾根に出る。次第に積雪が見られる様になり、カッパを着るか迷う内に笹と立ち木のブラッシングで靴の中まで濡れてしまった。山頂付近の草原状はルートが不鮮明の中をスリップに注意しながら登る。       

11時30分、猫又山山頂。見覚えの有る毛勝山を確認するが、積雪とルートの雰囲気から夕方までに毛勝山に到達できるかは疑問符が付く。取りあえず風の冷たい山頂から藪を掻き分け下り始める。粉雪の積もった草付きに出るとますます滑りやすくなり、腰のバイルを抜いてトラバース開始。よく見ると立ち木に赤布が付いていて枝も払われている、藪の通過に助かる。さらに草付きの片斜面を慎重に下降するが何度か尻餅をつく。釜谷山との鞍部手前で少し作戦の練り直し。装備はアイゼン、ピッケル、ロープは持参していない事と、最悪草付きでの滑落の可能性がある。下半身もぐっしょりと濡れ、せめて釜谷山までの思いもここで断念、12時。

山頂まで戻り、大猫山への稜線を観察するが下るにつれ藪が濃い雰囲気。もちろん切り開き等も確認はできない。藪の弱点(楽に歩ける所)を探し歩き回るが大猫方向も絶望的でガックリ。笹原の中に良好なテントサイトを見つけ早い時間だが幕営準備。

13時30分、テントの中は暖かく、昨日から寝てないこともあり横になった瞬間に寝てしまった。

夜、寒さに目が覚める。足が冷たい、化繊の靴下を脱いで裸足になると逆に暖かい。後立と剣が月明かりに浮かび幻想的だがテントの中は0度。風が強くなるが今回はブッシユとバイルでしっかりアンカーを取ったので安心感がある。

18日 7時30分、下山開始。登山道を戻るだけなのでゆっくりと出発、雪が締まって歩きやすい。目の前の赤谷山が次第に大きくなる。ブナグラ峠の辺りから登山者とすれ違う、高齢の方が多いが皆さんお元気ですね。

10時10分、登山口に戻る。


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